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木之下慶行楽曲徹底分析 B'z「BAD COMMUNICATION」今回紹介するのは、私が昔から好きでよく聞いていたB'zの「BAD COMMUNICATION」です。アルバム『LOOSE』でブルース調にアレンジされた「BAD COMMUNICATION (000-18)」も好きで、漠然とカッコイイなと思っていましたが、音楽を仕事にしてから改めて聴くと学ぶ部分が多く、今はバンドサウンドの参考として聴いています。
この楽曲で注目したいのが、なんといっても圧倒的な存在感のあるアコギのサウンドです。アコギを録るために、どうすればこのように上手く録ることができるのか、実際にマイクをオンオフと2本立ててみたりしながら、研究用として何度も聴きました。また、楽曲全体を通して「アコースティックなバンドサウンドとは、こういうものだ!」というお手本を示しています。
アコギとピアノ、ドラム、ベースの文句のつけようのないバランス感がたまりません。また、生の空気感がとても参考になります。よく○○バージョンといったリミックスの仕事もありますが、ここまで振り切るとオリジナル超えも不可能ではない気がします。アレンジ次第でこうも楽曲のイメージが変わるということを、改めて考えさせられました。
また、バンドサウンドをやる人間にとってアコギのマイク録りは、避けられない難点であると思いますが、この曲は曲頭がアコギだけとなっていて、クリエーターが研究するのに打ってつけです。なかなか真似はできないでしょうが、自分でアコギを録って、聴き比べてみるととても勉強になるはずです。
木之下慶行
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