Music Factory Tokyo

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  • Stella☆Beatsに向けた楽曲コンペ・飯田一之が最終選考通過!(前編)
      Music Factory Tokyoで行われていた、アイドルグループ・Stella☆Beatsの第三弾シングル楽曲コンペの結果が決まった。アイドル楽曲には珍しい“アシッド・ジャズ”という課題で、審査員を務めるプロデューサー・大石孝次氏の耳を納得させたのは、第二次審査で「ソワソワ☆サマー」を制作した飯田一之だ。もともとジャズやフュージョンなどのブラックミュージックを得意としていた飯田にとって、今回の課題は得意とするところだったのかもしれない。8月某日、大石氏は改めて飯田と対面し、合格の理由を伝えた。

     大石氏に、今回の楽曲でどんなことを心がけたかを問われた飯田は、「少女から大人になっていく感じをイメージして、アイドルらしさよりも格好良さを重視しました。一方で、歌いやすさはキープしつつ、なるべく色んなアクセントを入れてエッジの効いた楽曲を目指しました」と語った。それに対し大石氏は、「大人っぽい雰囲気はあるけれど、展開は実は優しくナチュラルで、いわゆるクール&セクシーみたいな楽曲にはならないように気を使ってくれている。歌いやすく、聞きやすいメロディラインで、あまりブラックミュージックに寄り過ぎずに、ちゃんとStella☆Beatsが歌う意義のある曲だと思う。今回、コンペに参加してくれた方の中で、一番オーダーに近いものを作ってくれたのが飯田さんだった」と、飯田の制作方針を評した。



     飯田は、楽曲の構成についてもずいぶん苦心したようだ。「本業でマーケティングをやっているので、そこで培ったノウハウ、たとえばサビには55秒くらいで入るとか、どこから聴いても曲として成り立つようにするとか、そういう部分も計算しました」と、独自の工夫を明かす。飯田はこれまで、ヤマハ音楽院で作曲を学んだ後に、着メロ制作会社やWebサービス会社などに勤務し、作曲だけではなく、マーケティングなども学んで自身の作曲術を磨いてきた。多くのひとを振り向かせるための“技術”は、ポップミュージックを作るうえでも活かされているようだ。大石氏は飯田の工夫を知り、「なるほどね、たしかにどこから聴いても同じテンポ感に聴こえて、それがとてもわかりやすくて良い。しかも、ダンスをしてもきっと踊りやすいだろうな、というのが想像できて、アイドル楽曲としても説得力があった」と続ける。



     一方で、アレンジについてはさらなる工夫を加えたいというのが、大石氏の希望だ。「アシッドジャズは、サンプリングを主軸とした音楽で、ネタを探してそれを加工して繋ぎ合わせるという作業が必要になるけれど、たとえばそのネタをどう選定していくのか、もしくは一から作って、それをサンプリングし直すのか、いろいろと選択肢がある。そうしたプロセスは、簡単なように思えて実はすごく難しいので、今回はプロとして活躍しているアレンジャーにも参加してもらおうと思う。きっと、飯田さんにとっても良い経験になるはず。せっかくミュージック・ファクトリーとして作家活動をするのだから、この機会に色んな楽曲の作り方を学んでほしい」と、今回の製作陣に“ある人物”を呼んだことを明かした。その人物が誰かは、次回のミーティングで明かされるとのことだ。

    取材・文:松田広宣

    2015.09.17

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